Pentium G2020ベンチマーク
先日導入したPentium G2020ですが、現在うちにある他のPCと簡単にベンチを取って比較してみました。
周辺環境がバラバラなので、あくまで目安ということになりますが。Pentium G2020だけは32bitと64bit両方でテストしています。
まずはWindowsのエクスペリエンス インデックスから。プロセッサとメモリは以下のような結果に。

エクスペリエンス インデックスが何を基準に数値化しているのかよく分かりませんが、プロセッサはCore2Duo E8400以上、Core2Quad Q6600やCore i5 660以下。それに対してメモリはCore i5 3570Kに迫る勢いです。32bitと64bitでは明確な差はありませんね。
次にCrystalMark2004R3のALU(整数演算),FPU(浮動小数点演算),MEM(メモリアクセス)では以下のように。

やはり演算性能自体はCore2Duo E8400よりやや高い程度といったものの、メモリアクセスは同じDDR3-1333のCore i5 660よりも明確に速いみたいです。
試しにここで各CPUの、1コア1GHz辺りで計算してみると、以下のように。Core i5はTorboBoostがかかるので、660は3.46GHz、3570Kは3.8GHzで計算しています。

Core2とIvyBridgeではっきり分かれましたね。Core i5 660が飛びぬけているのは、HyperThreadingが効いているからでしょう。
メモリアクセスをもう少し詳しくCore i5 660とPentium G2020で比べてみると、
↓Core i5 660

↓Pentium G2020(メモリだけで計測し直したので先ほどと少し数値が変わってます)

ライトも上がっていますが、リードが断然速くなっているのが分かります。Nehalem世代に比べると、IvyBridgeは(たぶんSandyBridgeも)メモリアクセスの効率がかなり上がってるんですね。
演算性能がさほどでもなくても、これだけメモリアクセスが上がっていれば、アプリケーションや用途によってはCore i5 660とさほど遜色ないパフォーマンスを発揮するかもしれませんね。試しにTMPGEnc Video Mastering Works5(試用版)で、13分程度のMPEG2-TS(16:9/1440x1080)を、1280x720のMPEG4 AVCにx264エンコードした時間を計測してみました。
Core2Quad Q6600 23分35秒
Core i5 660 21分34秒
Pentium G2020 64bit 25分08秒
勝てないまでも、この辺りのCPUとなら、勝負はできそうですね。ちなみに計測していませんが、Core i5 3570Kは日常的に660の半分以下でエンコードできていますので、おそらくは10分かそれ以内となるでしょう。
結論として、上を見ればいくらでも速いCPUはありますが、Pentium G2020は日常的に使うには十分なパフォーマンスを持ち、Core2Duoからなら十分なアップグレードパスとなるんじゃないかと思います。その場合はメモリも買い替えですが、DDR3安いですし。ちなみにPentium G2020を含むIvyBridgeとIntel 7シリーズチップセットの組み合わせなら、別途ビデオカードなしでデュアルモニタもできますよ。
- Core2Quad Q6600 2.4GHz 4コア4スレッド L2:8MB
- チップセット G965 メモリ DDR2-666 6GB ビデオIntel GMA X3000 ストレージ HDD:320GB OS Windows 8 64bit
- Core2Duo E8400 3.0GHz 2コア2スレッド L2:6MB
- チップセット P35 メモリ DDR2-800 6GB ビデオ ATI Radeon HD 5450 ストレージ SSD:Crucial M4 256GB OS Windows 7 32bit
- Core i5 660 3.33GHz(Turbo:3.46/3.60GHz) 2コア4スレッド L3:4MB
- チップセット H57 メモリ DDR3-1333 8GB ビデオ Nvidia GeForce 8400GS ストレージ HDD:320GB OS Windows 7 64bit
- Core i5 3570K 3.4GHz(Turbo:3.8GHz) 4コア4スレッド L3:6MB
- チップセット Z77 メモリ DDR3-1600 16GB ビデオ Intel HD Graphics 4000 ストレージ SSD:PLEXTOR PX-256M5S OS Windows 7 64bit
- Pentium G2020 2.9GHz 2コア2スレッド L3:3MB
- チップセット B75 メモリ DDR3-1333 8GB ビデオ Intel HD Graphics ストレージ HDD:320GB OS Windows 7 64bit/32bit
周辺環境がバラバラなので、あくまで目安ということになりますが。Pentium G2020だけは32bitと64bit両方でテストしています。
まずはWindowsのエクスペリエンス インデックスから。プロセッサとメモリは以下のような結果に。

エクスペリエンス インデックスが何を基準に数値化しているのかよく分かりませんが、プロセッサはCore2Duo E8400以上、Core2Quad Q6600やCore i5 660以下。それに対してメモリはCore i5 3570Kに迫る勢いです。32bitと64bitでは明確な差はありませんね。
次にCrystalMark2004R3のALU(整数演算),FPU(浮動小数点演算),MEM(メモリアクセス)では以下のように。

やはり演算性能自体はCore2Duo E8400よりやや高い程度といったものの、メモリアクセスは同じDDR3-1333のCore i5 660よりも明確に速いみたいです。
試しにここで各CPUの、1コア1GHz辺りで計算してみると、以下のように。Core i5はTorboBoostがかかるので、660は3.46GHz、3570Kは3.8GHzで計算しています。

Core2とIvyBridgeではっきり分かれましたね。Core i5 660が飛びぬけているのは、HyperThreadingが効いているからでしょう。
メモリアクセスをもう少し詳しくCore i5 660とPentium G2020で比べてみると、
↓Core i5 660

↓Pentium G2020(メモリだけで計測し直したので先ほどと少し数値が変わってます)

ライトも上がっていますが、リードが断然速くなっているのが分かります。Nehalem世代に比べると、IvyBridgeは(たぶんSandyBridgeも)メモリアクセスの効率がかなり上がってるんですね。
演算性能がさほどでもなくても、これだけメモリアクセスが上がっていれば、アプリケーションや用途によってはCore i5 660とさほど遜色ないパフォーマンスを発揮するかもしれませんね。試しにTMPGEnc Video Mastering Works5(試用版)で、13分程度のMPEG2-TS(16:9/1440x1080)を、1280x720のMPEG4 AVCにx264エンコードした時間を計測してみました。
Core2Quad Q6600 23分35秒
Core i5 660 21分34秒
Pentium G2020 64bit 25分08秒
勝てないまでも、この辺りのCPUとなら、勝負はできそうですね。ちなみに計測していませんが、Core i5 3570Kは日常的に660の半分以下でエンコードできていますので、おそらくは10分かそれ以内となるでしょう。
結論として、上を見ればいくらでも速いCPUはありますが、Pentium G2020は日常的に使うには十分なパフォーマンスを持ち、Core2Duoからなら十分なアップグレードパスとなるんじゃないかと思います。その場合はメモリも買い替えですが、DDR3安いですし。ちなみにPentium G2020を含むIvyBridgeとIntel 7シリーズチップセットの組み合わせなら、別途ビデオカードなしでデュアルモニタもできますよ。
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廉価IvyBridge
20日に発売された廉価IvyBridgeが密かに盛り上がっていますね。ローエンドモデルですのでパワーユーザーにはあまり縁がないかもしれませんが、モデルによっては品切れになっているショップも少なくないようで。
参考:[AKIBA PC Hotline!]IvyBridgeに廉価版、3,980円で2コアのCeleronなど多数
中でも一番目を引くのは、実売4000円ほどの最廉価のCeleron G1610でしょうか。Celeron初のIvyBridgeでもあり、制限が多いとはいえIvyBridgeがこの値段で買えてしまうというのは、古いPCで頑張っている人には魅力的でしょう。ただ、もう少し上に目を向けてみると、Pentium G2020辺りもなかなかいいセンいってます。実売5500円ほどですので、プラス1500円で
クロック:2.6GHz→2.9GHz
キャッシュ:2MB→3MB
のグレードアップとなります。しかもこのPentium G2020は期間限定特別価格のようで、これを逃せば6000円か、あるいは円安もあってそれ以上になりそうです。というワケで、早速入手してみました。

Core i5 3570Kもそうでしたが、イマドキのCPUのパッケージは小さいですね。マレーシア産で、S-spec.はSR10Hでした。ちなみにPentiumは以前からIvyBridgeのモデルG2120(3.1GHz/DDR3 1600対応)が発売されていましたが、8000円近くするため、あまり食指は動きませんした。G2020のスペックをもう少し詳しく書いとくと、
2.9GHz TurboBoostなし 2コア2スレッド(HyperThreadingなし) キャッシュ3MB DDR3-1333
となってます。




これを載せるマザーですが、新製品ではないものの、ASUSTeKのP8B75-Mを用意しました。

ポイントを考えると4500円ほどでしたので、CPUとマザー合わせてちょうど1万円の計算です。最新のソケットで、最新のCPUコア、現行のチップセットのCPUとマザーで1万円とか、とんでもない時代です。
このマザーの特徴としては、MicroATXでありながらメモリスロットが4本あること、PCIが2本ある反面PCI Expressはx16が1本とx4が1本しかないことです。チップセット自体がビジネス向けですので、レガシーデバイスが積極的に残されています。PCI Expressの本数が若干心許ないところではありますが、うちの用途ではビデオカードを載せることはありませんし、むしろRAIDカードを載せようと思ったらx4のスロットが有効になるかもしれません。
それよりも問題になりそうなのが、SATA 3Gbpsは5ポートあるものの、6Gbpsが1ポートしかないことでしょうか。まあそれとて6Gbpsが有効なのは現状では速めのSSDくらいで、HDDならばまだまだ3Gbpsで十分でしょうから、SSDを複数台載せようと思わなければ困ることはないでしょうけど。チップセットにRAIDは付いてませんが、私はチップセットのRAIDは信用しないことにしていますので、必要があればどの道カードを増設することになります。
あとUSB3.0がバックパネルに2ポート、マザー上のピンヘッダに2ポート分と、若干少なめですが、繋ぎっぱなしにするUSB3.0デバイスの数がそれを超えることもないでしょう。

CPU周りの電源は、上位モデルほど何フェーズもある訳ではないようですが、一応固体コンデンサが載っていますので、まあまあ安心かな。

ビジネス用途らしく、マザー上にはシリアルとパラレルのピンヘッダが残っています。ただしケーブルやブラケットは付属しません。

メモリは余っていたUMAXのDDR3 1600 4GB×2を載せてみました。ただし、CPUの制限により1333MHz駆動になります。



クーラーはTDPが55Wと低いために背も低く、スリムPCでも余裕を持って収まりそうです。
とりあえずコレでもってWindows 7 64bitを載せてみようと思います。軽くベンチを取って他と比較するつもりですが、それはまた後日。
参考:[AKIBA PC Hotline!]IvyBridgeに廉価版、3,980円で2コアのCeleronなど多数
中でも一番目を引くのは、実売4000円ほどの最廉価のCeleron G1610でしょうか。Celeron初のIvyBridgeでもあり、制限が多いとはいえIvyBridgeがこの値段で買えてしまうというのは、古いPCで頑張っている人には魅力的でしょう。ただ、もう少し上に目を向けてみると、Pentium G2020辺りもなかなかいいセンいってます。実売5500円ほどですので、プラス1500円で
クロック:2.6GHz→2.9GHz
キャッシュ:2MB→3MB
のグレードアップとなります。しかもこのPentium G2020は期間限定特別価格のようで、これを逃せば6000円か、あるいは円安もあってそれ以上になりそうです。というワケで、早速入手してみました。

Core i5 3570Kもそうでしたが、イマドキのCPUのパッケージは小さいですね。マレーシア産で、S-spec.はSR10Hでした。ちなみにPentiumは以前からIvyBridgeのモデルG2120(3.1GHz/DDR3 1600対応)が発売されていましたが、8000円近くするため、あまり食指は動きませんした。G2020のスペックをもう少し詳しく書いとくと、
2.9GHz TurboBoostなし 2コア2スレッド(HyperThreadingなし) キャッシュ3MB DDR3-1333
となってます。




これを載せるマザーですが、新製品ではないものの、ASUSTeKのP8B75-Mを用意しました。

ポイントを考えると4500円ほどでしたので、CPUとマザー合わせてちょうど1万円の計算です。最新のソケットで、最新のCPUコア、現行のチップセットのCPUとマザーで1万円とか、とんでもない時代です。
このマザーの特徴としては、MicroATXでありながらメモリスロットが4本あること、PCIが2本ある反面PCI Expressはx16が1本とx4が1本しかないことです。チップセット自体がビジネス向けですので、レガシーデバイスが積極的に残されています。PCI Expressの本数が若干心許ないところではありますが、うちの用途ではビデオカードを載せることはありませんし、むしろRAIDカードを載せようと思ったらx4のスロットが有効になるかもしれません。
それよりも問題になりそうなのが、SATA 3Gbpsは5ポートあるものの、6Gbpsが1ポートしかないことでしょうか。まあそれとて6Gbpsが有効なのは現状では速めのSSDくらいで、HDDならばまだまだ3Gbpsで十分でしょうから、SSDを複数台載せようと思わなければ困ることはないでしょうけど。チップセットにRAIDは付いてませんが、私はチップセットのRAIDは信用しないことにしていますので、必要があればどの道カードを増設することになります。
あとUSB3.0がバックパネルに2ポート、マザー上のピンヘッダに2ポート分と、若干少なめですが、繋ぎっぱなしにするUSB3.0デバイスの数がそれを超えることもないでしょう。

CPU周りの電源は、上位モデルほど何フェーズもある訳ではないようですが、一応固体コンデンサが載っていますので、まあまあ安心かな。

ビジネス用途らしく、マザー上にはシリアルとパラレルのピンヘッダが残っています。ただしケーブルやブラケットは付属しません。

メモリは余っていたUMAXのDDR3 1600 4GB×2を載せてみました。ただし、CPUの制限により1333MHz駆動になります。



クーラーはTDPが55Wと低いために背も低く、スリムPCでも余裕を持って収まりそうです。
とりあえずコレでもってWindows 7 64bitを載せてみようと思います。軽くベンチを取って他と比較するつもりですが、それはまた後日。
